文法の学習は大切
先日の投稿で単語の学習について書きましたが今日は文法の学習についてお話します。書いているうちにだいぶ長くなってしまったので、この記事では参考書のところまでにします。
まず当たり前と言えば当たり前なのですが、文法の学習は重要です。英語の文章というのは英単語が英文法というルールに従って並んでいるわけですから、文法をしっかり理解しておかないと英文は読み書きできません。
文法を軽視する傾向はここ10年ぐらいでしょうか、いわゆる「四技能」を強調するようになった頃から顕著になった気がします。共通テストでは文法単体での出題もなくなりましたし「文法なんて意味ない!話せればいい!」みたいな論調が広まっています。入塾の面談の時に多いのが「この前受けた共通テスト模試で読解の問題ができなかったんですよ。だから読解が苦手なんだと思います。」というようなお話し。
でもちょっと待ってください、共通テストって読解の問題しかないんですよ。読解でしか点を落とすことはできないんです。このような場合、十中八九文法と語彙力に穴があります。文法と英文解釈をしっかりやらないと長文は読めません。
独学に必要なもの: 問題集だけでなく参考書もそろえましょう
上で文法の大切さに触れましたが、ではどうやって学習を進めていけばいいのか。まずは必要なものについてお話しします。今日は①についてです。
- ①参考書
- ②問題集
- ③辞書
文法を参照できるものを手元に置いておく
こう言ってしまうとなんですが、ある程度ちゃんとしたものなら何でもいいです。学校で使っているものがあればそれでかまいません。
何か用意する必要があるのならば、標準的なおススメはこのあたりです。
・総合英語Evergreen いいづな https://amzn.to/3RjBKJG
・英文法の核 東進ブックス https://amzn.to/3VCdcy8
Evergreenは定番中の定番ですね。学校で使用されていることも多いので知名度も高いでしょう。数年前までは“Forest”という名称だった言うと「知ってる!」という人も多いのではないでしょうか。共通テストや中堅私大レベルまでであれば十分カバーできます。説明も分かりやすいです。
「英文法の核」は著者が東進に移籍する前は「入試英文法問題特講」という名称で問題集と一体になった形で販売されていました。東進ブックスからは「英文法の核」という文法の参考書と「英文法の核 問題演習編」という2冊に分けて出版されています。少し説明がくどい部分もありますが、とても詳しいです。
上位校も受験するし「より詳しいものを」という人は
・徹底例解ロイヤル英文法 旺文社 https://amzn.to/3XhDrem
・表現のための実践ロイヤル英文法 旺文社 https://amzn.to/4bXxSqe
上の2冊は大学に入ってからも使えるレベルです。「表現のための実践ロイヤル英文法」は例文も豊富で、作文をするときの参考としても優れています。少々重たいですけどね。
英語が苦手、という人は
・大岩のいちばんはじめの英文法 東進ブックス https://amzn.to/4aS03W4
・これでわかる中学英文法 文英堂 https://amzn.to/45m2HlQ
この2冊は非常に基本的な内容から説明してくれています。特に「これでわかる中学英文法」は中学英語も自信がないという人にもおすすめです。ただ大学入試を考えると知識が足りないので、早めに理解して、2冊目に進む必要はあります。
参考書を読む→問題集で演習の繰り返し
必ず演習とセットで学習
実際にどのように進めていくか、ということですが「独学で頑張る」ということにしているので授業などは考えないことにします。進め方ですが「説明を読む→問題を解く→答え合わせ・解説を読む」の繰り返しです。これを徹底的に繰り返していくことになります。問題集については次の記事で書きます。
間違えた問題・よく分からなかった問題はチェックしておく
詳しくは次の記事で書きますが、間違えた問題はもちろん正解はしたけど根拠があいまいな問題や問題文の意味がよく分からない問題はチェックをしていきましょう。何回も間違えてしまう問題はその問題のポイントをノートに書いておきましょう。ただ次に書くことと関連してきますが関連事項をまとめたりする必要はありません、というかそういうことはやめましょう。
解説のまとめはしない
よく苦手単元のポイントを丁寧にノートにまとめる生徒がいます。「先生、不定詞が苦手なのでポイントをまとめました!」と言ってノートを見せてくれたりするわけですが、厳しい言い方ですが時間の無駄なのでやめましょう。そういう大事なことをまとめてくれているのが参考書や問題集なので、上の例で言えば不定詞をまとめてくれているページをチェックし、間違えた問題の横に書いておくとかすればそれでいいわけです。「エバーグリーン p. 105」みたいな感じでね。まとめを作っている暇があるなら単語を覚えるなり別のことをしましょう。
学校の授業は大切にしましょう
授業時間を無駄にしない
「テストの点を上げたい」と言うのに「授業は寝てます」とか平気で言う子がいます。まず定期テストの点を上げたいなら授業を聞くこと。当たり前です。百歩譲っても内職で勉強はしましょう。「推薦は使わないし授業受けても意味ない」という意見もあるでしょう。完全に間違っているとは言いませんが、受験に関係のある科目はしっかり受けて理解をしておいた方がいいに決まっています。「関係代名詞」はどこで習ったって関係代名詞なわけですし。
まとめ:文法は英語学習の基盤
まとめですが文法は語彙と同じく読解・作文すべてに通じる英語学習の基盤です。リスニングだって文法の知識があれば聞き逃した部分を補える時もあるくらいです。しっかり学習しましょう。
どう学習を進めていくかは「問題集編」でもう少し詳しく書きます。お読みいただきありがとうございました。もし質問等あればお答えしますので是非。
コメント