大学受験対策-英語を独学で頑張る ①単語編

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大学受験英語を独学で突破するための作戦

今日から大学受験に向けて英語をどのように学習していくかについてお話します。まずは単語の学習についてお話します。対象となる方としては、

  • 高校3年生 (もしくはいわゆる浪人生)
  • 帰国子女ではない
  • 英検などの資格利用は考慮しない

とします。大学受験に向けて早めに勉強を開始した方がよいのは間違いないのですが、これからの一年で何とかしたいと考えている人の役に立てたらと思い、高校3年生 (もしくは浪人生) であるという設定にします。

また最近は英検やTEAPなどの資格利用もさかんなのですが、それを考慮に入れてしまうと一つの記事ではややこしくなってしまうので今回はあくまでも一般入試で共通テストと私大・国公立二次試験を受験するという設定にします。そしてこの記事では単語について書きます。

最初にお伝えしておきますが、全て個人的な見解ですし万人に合う勉強法はありません。「受験生だからちょっと読んでみようかな」ぐらいの気楽な感じで読んでいただければ幸いです。


夏までのインプットが超重要!

問題演習ができる基盤を夏までに整える

まず「夏までに」というのは8月中を想定しています。8月中に基礎を完成させておくということです。当然9月以降も基礎を復習する時間は必要ですが、あくまでも「復習」ということです。例えば文法で新しい単元に入ったりとかそういうことはないようにしましょう、ということです。9月以降の学習は下で書きます。

何と言ってもまずは語彙力

言うまでもなく英語は語学ですから、語彙力がないと話になりません。単語帳は何でもいいです。おそらく多くの高校で単語帳を配布し、それを使って単語テストをやっていると思いますしすでに持っているものでかまいません。レアなケースかと思いますが「単語帳を使ったことがない」という人は以下のいずれかで良いかと思います。

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その他「速読英単語」Z会などもありますが何でもいいです。大学受験向けのものであればどれも大差ないので使いやすそうなものを使いましょう。

熟語帳も1冊仕上げよう

「単語が大事」というのは多くの受験生が分かっていて言われなくてもある程度やっているのですが、熟語は驚くほどやっていません。これも何でもよいです。それこそターゲットやシス単の熟語版もあるのでそれでも全く問題ないです。「ネクステのイディオムのところでいいですか?」という生徒も割と多いのですが (少なくともそれだけでは) ダメです。足りませんし覚えづらいと思います。

夏までに共通テストレベルを完璧に!

多くの単語帳は「共通テストレベル」「二次私大レベル」「難関レベル」のように掲載している単語を分類しています。そして夏までに共通テストレベルまでを完璧にしましょう。「完璧ってどういうこと?」というお話ですが、9割以上は即答できるというレベルです。9月以降は自分が目指すレベルの単語を覚えていくということになります。


自分だけの単語帳を作ろう

分からなかった単語・何度も調べてしまう単語はノートにまとめる

誰でも経験があると思いますが、辞書で単語の意味を調べて「あーこれ前にも調べた」ってなることありますよね。そういう単語や、長文を読んでいて分からなかった単語はノートにまとめておきましょう。熟語ももちろんです。分からなかった単語・熟語だけがまとめてあるので非常に効率よく復習できるので是非やってみてほしいです。

まとめるのは「核 (コア)」の意味だけでOK

単語をノートにまとめるときは「核」となる意味一つだけでいいです。いくつも書くと覚えるのもノートに書く作業も大変ですからね。

例えば、bill (名詞) であれば「紙幣」とだけ書いておいて、あとは「長方形の紙 (もしくはその紙に書かれたもの)」というイメージを覚えておくと他の意味も頭に入りやすいです。特に9月以降は過去問を解く機会も増えますから、しっかりノートにまとめて効率的に復習しましょう。

9月以降の単語・熟語学習の進め方

単語帳での学習も進めながら実践的な学習を

9月以降も単語帳での学習は続きます。それぞれの志望校に対応するレベルまで覚えましょう。ちなみに早慶は理系でも単語のレベルは非常に難しいので注意しましょう。ただ徐々に上で紹介した単語をノートにまとめて覚える学習の比率が高まります

単語帳は1冊でOK

よく「早慶だと単語帳1冊だと足りないですよね?」とか「医学部受けるんですけど2冊目の単語帳は何をやればいいですか?」のような質問を受けますが、単語帳は1冊を完璧に仕上げれば問題ありません。「1冊で大丈夫なんですか?」ともよく質問されますが、上に書いたような自分だけの単語帳を作ったり、単語の意味を推測する力を磨けば問題ないです。

ただ2冊目をやるのであれば以下がおススメです。

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2冊目をやることを否定はしません。ただ受験に必要な科目は英語だけではないので、単語学習に割ける時間は限られているというのが現実です。

単語の覚え方

数多くの単語に毎日触れる

「単語が覚えられません」と言う生徒にどうやって覚えているかを尋ねると、「1日20個完璧に覚えてます」というふうなことをいう生徒が多いです。もちろん自分が覚えやすいように覚えたらいいのですが、「1日〇個を完璧に」のようなやり方は個人的にはおススメしません。短時間で覚えたことは短時間で忘れてしまうので時間をかけて覚えてほしいです

例えば「4月に300個単語を覚える」という目標を立てたとします。ここで「1日10個を完璧にしよう」と考えると4/1に覚えた単語は4/30日には約1か月触れていないことになります。まず忘れています。

おススメしたいのは「4月に300個単語を覚える」のであれば4/1~10は単語帳の1~100番、4/11~20は101~200番のように100個の単語に10日間連続して触れるというようなやり方です。時間をかけて覚えると忘れづらいです。この時、無理に覚えようとしないのがコツです。毎日繰り返し同じ単語を目にするというところに意味があります「忘れる暇を与えるな」と予備校の先生に言われたものですがその通りです。

語根や接尾辞・接頭辞を活用する

例えば簡単な単語だとexportとimportは違う単語ですが、語根・接頭辞の知識があれば同時に覚えられます。語根は単語の「核」となる意味のことですが、この場合はport「運ぶ」です。あとはin(m)が「中、中へ」、exが「外、外へ」という意味を付け足す接頭辞だと知っていればexport「外へ運ぶ」→「輸出」、import「輸入」とすぐに覚えられると思います。このような知識を覚えておくと単語を覚えるのがグッと楽になります。

音読も有効

単語学習に限った話ではありませんが、英語学習において音読は有効です。もちろんただ読めばいいというわけではないので、読解で解いた問題や学校の教科書の文章など、内容・構文・語彙が分かっているものを読むのがよいです。

絶対に知らない単語は本番で出るので推測する力をつけよう

ここまで書いてきて無責任なようですが、どれだけ勉強しても本番の入試で隅々まで知っている単語しかないなんていうことはあり得ません。絶対知らない単語はあります。別に満点を取ることが目標ではありません。合格最低点は高くても70%前後です。1つの文に4つも5つも知らない単語があったらお手上げですが1, 2個知らないものがあっても前後の文脈で分かるはずです。長文読解の訓練の中でそういった力を着けていくことになります。その長文読解や文法の学習については別に記事を書きます。

お読みいただきありがとうございました。


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